2016年11月06日

はるかなるシンガポール

仙台に帰る母と伯母を大宮まで見送りに行って来ました。
ランチを食べながら、伯母が「シンガポールなんて、行けると思わなかった」と言い出しました。
伯母がまだ5歳の頃、お母さん(私にとっての祖母)が身内の不幸で家を空けたことがあり、その時、寂しそうな伯母にお父さん(私の祖父)が買ってくれたのが、シンガポールについての絵本だったそうです。
日本がシンガポールを統治し、シンガポールが昭南島と呼ばれていた頃の本ですね。
上半身裸で駆け回る子供たちの絵を見て、
「私は寒いところに住んでいるけど、世界にはこんなに暖かい場所があるんだ」
とびっくりして眺めていたそう。
気候も文化も全く違う、とてもとても遠い国に思えて、それからずっとシンガポールに行ってみたかった……と伯母は語りました。

実は3年ほど前にもシンガポールに行こうと誘ったのですが、ちょうど伯母が病気をして、立ち消えになってしまい、それもあって「ああやっぱりシンガポールは遠い。私は行けないんだ」とますます遠く感じてしまったようです。

「行って来たなんて、信じられない。お父さんに報告しなくちゃね」
と笑う伯母を見て、しみじみ連れて行って良かったと感じたことであります。
きっと伯母にとってのシンガポールは、優しかったお父さんの記憶と共にあるんでしょう。

伯母とシンガポールを繋ぐきっかけをくれたお祖父ちゃんに、心から感謝。
posted by 三井寿里 at 18:15| Comment(0) | 日々徒然